「タチコギしてる!」
子供の言葉に、佳子はやれやれと思った。 隣にある神社に、ブランコが設置してあるのだが、そのブランコに立ち漕ぎしている子が居るというのだ。 立ち漕ぎは、何度か事故があったので禁止になっている行為だった。
子供の手前、知らんぷりも出来ないだろう。 佳子はエプロンで手を拭きながら、神社へ注意しに向かった。
鳥居に首吊り死体が揺れていた。
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