亜美はベッドの上で耳を澄ませた。 ず……ず…ずず…ずずず…… 何か重いモノを引きずるような音だ。 管理人に頼んで、実際に隣室を開けて見せてもらったのだが、やはり人は住んでいなかった。 しかし、夜になると、やはりあの音が聞こえてくる。 ずず…ずう……ず…ず……ずずず…… 何かが這いずり回っているような… このドライバーを壁に打ちつけるつもりだ。 アパートはモルタル造りで、きっとドライバーは壁を突き抜けて隣室まで届くはずだ。 ず………ずず……ずうず…ずずず…… ドライバーを壁に当て、カナヅチを構える。 そして、振り下ろす! ドライバーが壁に埋まった瞬間、隣室から悲鳴が上がった。 「きゃあああ!」 翌日、警察の手によって亜美の部屋の壁と、隣室の壁との間から死体が発見された。 |
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