まだ夜明け前に、クワガタ採りに出かけた。 大漁だった。 懐中電灯に浮かび上がる大木の幹には、大量の樹液がしたたり、そこにクワガタ・かぶと虫を問わず、黄金虫、蜂、ハエ、蚊などなど、森中の虫たちがそこに集まっているかのようだった。 結局、クワガタが20匹、かぶと虫が22匹も採れた。 上の方に登れば、まだまだ採れる! ふと懐中電灯を上に向けると、そこには腐乱した首吊り死体がぶら下がっていた。 腐肉の塊の死体からは、屍液がだらだらと大木にしたたり落ちていた。
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