その日には、百鬼夜行が道を往来するから、決して外に出てはいけないし、外を覗いていけないのだ。
ある年の「忌みの日」。 村の男が、一度、百鬼夜行を覗いてやろうと企んでいた。 2、3日前から、家族にも気づかれないように壁に穴を開け、こっそりと外を覗いてやろうと考えた。
忌みの日、夜。
男はさっそく、覗き穴から外を覗き見た。
すると、穴の向こうからも、目玉が覗き込んでいた。
男は悲鳴をあげたまま倒れ込み、そのまま病気になってしまい、3日後には死んでしまったという。
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