深夜。 篠岡朋子は急いでアパートにたどり着くと、ポケットから鍵を探し出した。 一人暮らしの彼女には、帰宅時はいつも恐れていた。 夜道、独りぼっちの部屋、どれもが彼女の恐怖感を増幅させた。
素早く鍵穴に鍵を差し込み、ひねる。 ドアを開くと、ガツンという衝撃が起こった。 ドアチェーンがかかっている。 一瞬、意味が分からなく、呆然としたあと、朋子は慌てて逃げ出した。
トップページへ戻る